【読書】「私の生活改善運動」の感想【レビュー】

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本の感想

今日は私の大好きな本「私の生活改善運動」をご紹介します。著者は安達茉莉子さん。

何度も繰り返し読んで参考にしていて、もはや私の人生のバイブルといっても過言ではないです。

この本がおすすめな人

  • 好きな物に囲まれてくらしたい
  • 丁寧なくらしをしたい
  • 適当に選んで後悔することが多い
  • 自己肯定感が低い人

生活改善運動って?

内容は著者が「生活改善運動」に取り組んできた日々の記録エッセイになってます。

「生活改善運動」とは過去の日本で実際にあった運動だそうですが、この本での生活改善運動という言葉は著者の安達茉莉子さんなりに定義したもの。

その方針は

タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、家具など具体的なモノから、住居や仕事、人間関係など様々なレベルで、自分にとっての幸せが何なのかを探り、幸せに生活していくための具体的な行動をとっていく。「これでいいや」で選ばないこと。「実は好きじゃない」を放置しないこと。

本書10Pから引用

生活改善運動を読んだ感想

この本を読むとみんな生活改善運動をしたくなるんじゃないでしょうか。

生活改善運動とは単純に「ものはこだわりをもって選びましょう!」というだけではなくて、著者が言うように“自己尊厳にかかわる(p11より)”ようなことだと思います。

自分で自分にどんなものを与えているかを見るだけで自分を大切に出来ているかどうかわかるのかもしれない。

部屋のなかは、安心して幸せな気持ちになる場所であるべきである。ただ住めればいいというわけではない。そこにいて幸せになるように、いとおしいものを積極的に生み出していっていい。

本書213Pより引用

幸せになることに罪悪感を感じていた著者が、生活改善運動を通して幸せになっていいと思えるようになっていく。

終わりの方ではなんだかジーンとしてしまった。

Yさん

このエッセイの中で「Yさん」という著者の友人が度々登場するのですが、モットーにしたくなるような名言が多いんです。

「あるときな、気づいてん。どうせ死にゆくんやったら、綺麗な部屋で死んでいきたい。豊かな生活をして死んでいきたいって」

本書15Pより引用

やっぱり人間に生まれたからには好きな物にかこまれて、できるだけ幸せな空間に居たいなぁと改めて実感しました。

私がこだわるもの

適当に選んで後悔することは私もよくあります。小さい物ならいいけど、家具などになるとなかなか変えられない。

そんな風に妥協して今の部屋がある。それなりに愛着はありますが、思い描いていた理想の部屋ではありません。

でも実は私も食器だけはこの本を読む前からめちゃくちゃこだわって本当に欲しい物を選んできました。

大好きな器で食事をとるたびに幸せを感じる。見るたびに「かわいいなぁ」と思う。

「買い物で幸せは長続きしない」という言葉をどこかで聞いたことがありますが、案外そうでもないのかもしれません。

本当に気に入って選んだモノたちを使っていると、昔の私の選択が今の自分を幸せにしてくれている、と実感することがあります。

金銭的に余裕がないのですべてのものにこだわることは出来ないけど。なんせ全財産40万円ですから(笑)

でも、ほんの少しづつ、小さなものからでも自分の価値観に正しく沿ったものを選んでいくとグッと生活が豊かになることは確か。

自分のことを好きになるなんてよくわからなくても、自分の生活を好きなものに変えていくことはできる。たとえ制約があっても、小さなことを変えるだけで思いがけないほどに流れはかわっていく。

本書P213より引用

まとめ

この本は日々の生活で疲れを感じる時や「最近自分が幸せになる選択を出来てないな~」って時に読みたくなります。静かで押しつけがましくない文章が読んでて心地いいし、装丁もかわいらしくて好き。

もっと心豊かに暮らしたい方におすすめの本です。

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