ずっと見ようと思っていた「めがね」、アマゾンプライムビデオで見放題終了間近だったので見ました!かもめ食堂が良かったので気になってたんですよね~
この「めがね」も「かもめ食堂」と同じ萩上直子監督です。
あらすじ
南の島へ一人旅にやってきた主人公のタエコ(小林聡美)。この島と宿で出会う人々の独特のゆるい雰囲気にはじめは馴染めないが、やがて殻をやぶりはじめる・・・
登場人物
- タエコ(小林聡美) 主人公。「携帯電話の通じないところに行きたい」と思いこの島に一人旅にやってきた。この映画で唯一の常識人。
- ユージ(光石研) 民宿ハマダの気さくな主人。あまり繁盛したくないらしい。コージという犬を飼っている。
- サクラ(もたいまさこ) 春になるとこの島にふらりとやってくる。メルシー体操という妙な体操を考案&実践。民宿ハマダでお手伝い&海辺でかき氷屋をしている。口数は少ないが皆から信頼され謎の存在感を放っている。
- ハルナ(市川実日子) この島の住人。高校の生物教師をしているらしい。口癖は「はぁ~死にたい」
- ヨモギ(加瀬亮) 中盤に登場する。タエコを追ってこの島に来た。タエコの事を「先生」と呼ぶ。
ネタばれ感想
正直1回目見たときは「ゆるすぎて意味わかんね~ッッ!!」ってなりました。あと眠くなる。
でも感想を書くために2回目を見るとあら不思議!ちょっとおもしろくなっているじゃぁないですか・・・なぜ?
1回見たことで、ゆるふわの世界観に免疫ができたのかもしれない。
そしてこのゆるさ、仕事などで疲れ切った日常生活において何度も浸りたくなるような魅力がある。
【たそがれる】
この島の人たちは「たそがれる」ことをモットーにしているらしく、たそがれるという言葉が頻繁に登場します。
途中この宿の雰囲気に耐えられなくなったタエコがマリンパレスという別の宿に行こうとするのを、「あそこはたそがれるのにはちょっと・・・」と真顔で止めるユージ。
「私はここにたそがれに来たわけではないので!」とキレ気味で答えるタエコ。
ここのやりとりがなんかウケました。どんだけたそがれを大事にしてるんだい?!
【タエコの変化】
そしてマリンパレスに行ってみるものの、薬師丸ひろ子演じるオーナーが変な宗教をやってそうで怖いので退散。結局、自転車で迎えに来たサクラに後ろに乗せられて民宿ハマダに戻ってきます。
それ以降、頑なだったタエコは徐々に楽しみを見出していきます。拒否していたサクラ考案のメルシー体操をやってみたり、苦手だったかき氷も食べてみたり。
どういう関係かは分からないけどタエコの知人のヨモギも登場。
みんなと良い塩梅で交流できるようになりますが、やがて旅は終了。
季節が廻り、同じメンツで再会!というシーンで終了です。
ゆるくてぼんやりできる、まさにたそがれてる最中みたいな映画でした。
【おすすめポイント】
- 食事シーン 外で焼肉してる場面と、みんなでエビをむさぼるシーンが特においしそう。皆あまり無駄なおしゃべりはせず、黙々と食べるのが良い
- 民宿ハマダの台所の風景 理想的なキッチンと食卓!
- 美しい海辺の風景 鹿児島県の与論島が撮影地。
- ファッション タエコとサクラのファッションが素敵すぎて、参考にしたい。あんな風に年を取りたい。
【映画情報】
- 監督 萩上直子
- 出演者 小林聡美、もたいまさこ、光石研、市川実日子、加瀬亮
- 長さ 1時間46分
- 2007年の映画
- 主題歌 大貫妙子
のんびりしたい、ネガティブでもポジティブでもないものが見たい、不思議さが苦にならない、という人におすすめです!
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