めったに映画館へは行かないのですが、これは見に行きたいと思っていた『教皇選挙』。しかし運悪く終了していました。こんな時は田舎がにくい!
私は沢山の人間に囲まれるのが凄く苦手で人が減った頃合いを狙ってるんですが、こんな風にうっかり終了していることもしばしば。(『ブリジットジョーンズの日記4』も見に行くつもりだったのにさっさと終了しちゃってました)
まぁ節約になったと思ってよしとするか・・・
最近アマプラで見れるようになってとても嬉しい。
どんなストーリー?
ローマ教皇が亡くなり、「コンクラーベ」がスタート!次の教皇の座は一体誰の手に?枢機卿たちの水面下での駆け引きや策略・・・静かなバトルが今はじまる!
※あっと驚くような意外な展開なのでこれはネタばれされる前に見ることをおすすめします!この記事も読まない方がいいです※
【作品情報】
- 監督 エドワード・ベルガー
- キャラクター/出演俳優
トマス・ローレンス(レイフ・ファインズ)
アルド・ベリーニ(スタンリー・トゥッチ)
ジョシュア・アデイエミ(ルシアン・ムサマティ)
ジョセフ・トランブレ(ジョン・リスゴー)
ヴィンセント・ベニテス(カルロス・ディエス)
ゴッフレード・テデスコ(セルジオ・カステリット) - 120分
- 制作国 アメリカ・イギリス
ネタばれあり感想
次の教皇を決めるというシンプルな話だけど、候補者たちのスキャンダルや足の引っ張り合いがおもしろくて飽きることなく見れました。結末が想像の斜め上だったのもよかった。やっぱり想像を超えてくる映画っていいな~♪
新教皇には意外な人物が選ばれ、そしてその人物の素性というか生態というか・・・まぁ2重に驚かされたわけです。なるほどそう来たか!って感じです。
ある意味今の時代を象徴するような人選。でも本当に良いの?後でばれたら結構騒ぎになるんじゃない?と一抹の不安がよぎりましたけどね。
私の推しは主人公のローレンス。善人&真面目という意味では彼が一番ふさわしいと思ったけど、ストレスたまると自暴自棄になっちゃいそうなタイプに思えるのでやっぱり向いてないかも。
ストレスのせいか洗面台の上で半ギレでアメニティグッズぶちまけてたし、「私に票を入れないでね」と言っているのにローレンスに票を入れてくるベニテスに声を荒げたり。あとよく泣くし。少々情緒不安定気味?
やはり教皇になるならメンタルが安定してないと心配。その意味ではベニテス、ぴったり。
真面目で温厚、いつ何時でも微笑を浮かべて冷静に対応。悟り開いちゃってます。まるでブッダのよう。
テデスコは考えが古いし少々差別的だしステテコみたいな名前だし・・・良いところはクセつよキャラなので一発で覚えれたということ。陽気だしメンタルは強いだろうけど、こういう人は大体うっかり失言しちゃうタイプだと思うので選ばれなくてよかった。
アデイエミは貫禄があるし懐も深そうだし頼れる兄貴感があっていい線いってたのにスキャンダルが暴かれてしまいました。
トランブレは論外ですね!
ベリーニ(「プラダを着た悪魔」の人)、はじめは「俺は教皇になる意欲なんてないよ!」アピールしておきながら、主人公のローレンスに意外と票が入ると「野心的だな!」といやみを言うの、何か笑っちゃった。幼稚か。
少し陰険で心が狭いイメージなので教皇にはふさわしくないでしょう。
コンクラーヴェ終了後
ベニテスの衝撃の告白を聞いた後、聖堂内で放心状態で座っていたローレンスの前に突然現れたカメ。
絵的にシュールすぎて一瞬ローレンスがストレス過多で幻覚をみてるのかと心配になりましたが、ただのリアルな脱走カメでした。
そういえば中庭の池のカメがよく脱走したり轢かれたりしてるんだよ~ハハハって言ってましたね。まさか中まで入って来るとは。このカメは何かのメタファーだったりするのかな。
脱走カメを池に戻しに外へ出たローレンス。おじさんがカメを大事そうに抱える姿、かわいい。
その時に新教皇決定を告げる白い煙が上がり(あえて煙を写さないのも良い演出)、市民たちのワァーーッッ!という歓声が聞こえてくる。
煙を見ようと空を見上げた時のなにか吹っ切れたような笑顔のローレンス。
この表情からは、ベニテスの衝撃の告白を受けて一旦は苦悩したけれども「これも神の思し召しだ、これでいいのだ」という思いを感じる。
ずっと室内での重くて暗いやり取りが続いた後なのでこのシーンは解放感があってよかった。
絵になる映画
ストーリーもよかったけどそれだけではありません。この映画、絵的に美しいので美術好きな人は楽しめると思います。
左右対称の美を感じる構図や統一感のある色使い、秩序的な配置などなど・・・芸術的で目の保養になります。
衣装も重厚でした。私にもその法衣、着させて!!ってなるぐらいオシャレ。
実際の法衣よりも深い赤を使用してるそう。映画公開中にリアルコンクラーベが行われましたが、確かに本物はやや朱色がかっていた気がする。
緊張感のある音楽も良い。特に良いのがトランブレの策略を暴露する書類を刷ってる時のコピー機の音とBGMの融合。かっこよかった!
まとめ
『教皇選挙』は大人向けの上質な映画という感じでした。地味だけど新鮮な驚きを与えてくれるので見てよかったです。
伝統的な物、儀式的な物が好きな人にもおすすめ。私は大好物です。
コンクラーベはこんな風に行われているのか~と秘密を少し覗かせてもらえた気分にもなります。実際どこまでリアルに描いているのかはわかりませんが。
ローマ教皇モノだと『ローマ法王の休日』も面白いのでおススメです。こちらもオチが予想外で驚いた。
※ローマ教皇とローマ法王。2019年11月の前教皇フランシスコ訪日に合わせて「教皇」の呼称で統一するようになったそうです。『ローマ法王の休日』は2011年の映画。